褒め言葉って少し照れくさいですよね。
もちろん嬉しさもありますが、その反面、自分なんてという気持ちも出てしまい、ついつい上手に受け取れない人もいるのではないでしょうか。
でも、褒め言葉を受け取るって実はとっても大切なことなんです。
特に、自分に自信がない・自己肯定感が低いあなたほど、褒め言葉はとても大切。
ちょうど、かなみとアルが夕ご飯中にその話をしています。
ちょっと一緒に聞いてみましょう。
プロローグ(久々に早く帰れた月曜日、PM19:00)
アルくーん。ご飯できたよー!
ありがと。じゃあ、食べよっか。
うん、いただきます!!
もぐもぐ。このサバとベーコンのトマトパスタ美味しいね。
そ?でも、ソースはもともとできてるものだし、サバもベーコンも缶詰めとかそのまま使えるものだから、誰でも簡単にできるよ~。
それでもスゴイと思うな。だって、仕事から帰ってきて作ってくれたし。そういえば、今日の服は新しいやつだよね?とっても似合ってる。
え!いや~、どうなんだろ。
実はこの間、久々にショップによったらなんとなく目に入って買っただけなんだよね~。
僕は可愛いと思うけどな。そうだ、今日君のお母さんから宅配が来ていたよ。君が好きなお肉がたくさん入ってた。
え、ほんと!?!?
嬉しいけど、わたしもう自立してるしわざわざお金かけてくれてちょっと悪いなぁ・・。
・・・かなみ。ちょっといいかい?
え、なに、アル君。急に雰囲気が・・・。
今のかなみは、ほぼ幸せになれない。
えっーーーーー!?!?
きゅ、急にどうしたの!?わたし、なんかした?
はぁ。今の君は、褒め言葉をすべて遠慮している。
褒め言葉を上手に受け取れないと、君の価値は下がってしまうんだよ。
えーーーーー!わたし、どういうこと!?
人間はほんとどうしようもない生き物だなぁ。
しょうがない、この美味しいパスタに免じて、褒め言葉の受け取り方についてお話しよう。
アル君、わたし幸せになりたいよ!お願いします!
褒め言葉を受け取らないと、価値が下がってしまうとはどういうことでしょうか?
自信がなくて、ついつい遠慮してしまう褒め言葉。
でも、私たちは知らないうちに大変なことをしていたかもしれません・・。
褒め言葉は、あなたの素敵な部分を表してくれる大切な言葉
褒め言葉をもらって、素直に喜べる人もいれば、なかなか上手に受け取れない人もいます。
もちろん性格もありますが、幼いころから思春期ごろまでの体験がもととなり、素直に受け取れない人も多いでしょう。
例えば、
容姿やスタイルが恵まれていたことや、秀でた能力、立派な家庭環境などが悪目立ちをした。
自分の好き・興味があることを好奇心の目で見られてしまった。
など。
この時期は周囲の人間関係を自由にコントロールできないことも多いので、
遠慮・控えめであること、あまり目立たないことの方が楽だったのかもしれませんね。
しかし、褒め言葉って実はあなたの素敵な部分を表してくれる大切な言葉なのです。
それを否定する・受け取らないということは、あなたが持つ素敵な価値を認めないのと同義。
つまり「自分には、そんな素敵な価値はありません!」と、自分の価値を否定しているのと同じなのです。
褒め言葉を否定すると、否定した通りの自分が現実となる
で、でもさ。
そんな自分の価値を否定しているなんてみじんも思ってないよ?
他の人と話すときにちょっと遠慮して否定的になっているだけだよ?
言葉にしている、ということが問題なんだよ。実は、それを表す有名な言い伝えがある
人の身体は、食べたもので作られる。
人の心は、聞いた言葉で作られる。
人の未来は、話した言葉で作られる
有名な言葉ですので、聞いたことがある人もいるかも知れません。
話した言葉で未来が作られる・・
つまり、あなたが褒め言葉を否定するということは「あなたの素敵な部分が取り除かれたあなた」が作られてしまいます。
そんな、わたし今までいろいろ遠慮してきた・・。
自分は軽い遠慮のつもりでも、未来では本当にそうなってしまうんだよ。
でも、なんで話した言葉で未来が作られるの?ほんと?
ほんとうだよ。話す言葉は自分の考えが言語化されるもの、つまり心も関係してくるね。
2つ目の「人の心は、きいいた言葉で作られる」とつながっているってことかな?
そういうことさ。
褒め言葉を遠慮すると、自己肯定感が下がってしまう?
はなす言葉は、あなたの考えや想いが言語化されるということ。
つまり、話す前には、必ず心(感情)を通りますね。(ロボットじゃないので)
では、心はどう作られるかというと、先ほどの言葉通りなら「聞いた言葉」で作られます。
となると・・・
褒め言葉を否定するということは、否定の言葉を自分で「聞く」という行為をすることとなるのです!
自分で自分の良い部分を否定する言葉を聞いているので、どんどん自信がない心になっていくのも無理のない話です。
つまり「褒め言葉を受け取らない」ことは、
未来の自分に影響を与えるだけでなく、自己肯定感がさがってしまい、今の自分にも影響をあたえかねないのです。
褒め言葉ってそんなに大事だったんだね。
褒められるたびに否定していたら、「自分は本当にそんな価値はないんだ」と自分に言い聞かせているようなもんだからね。
でも、わたし結構受け取り拒否してたんだけど、どうしたらいいの!?もう間に合わない!?
大丈夫さ、今から褒め言葉受け取るって決めるだけで変わっていくよ!
自分の価値を認め始めると、心が変わる、未来が変わる
今まで褒め言葉を遠慮してきたあなた。
まったく落ち込む必要はありません!
今、この瞬間から褒め言葉をたくさん受け取っていけばよいのですから。
それに、褒め言葉は「そのままのあなたの良いところ」だから、嘘でもなんでもありません。
素直に「ありがとう、嬉しい!」で受け入れましょう!
自己肯定感UPの第一歩!自分の価値を肯定して認める
うーん。急に褒め言葉を受け取る!と思っても、急にはできないなぁ。なんかいい考え方ある?
そうだな。さっきも言ったけど、褒め言葉はいまの自分を受け入れるコト。つまり、自分の価値を認めることになるんだ。
そうだったね!
自分の価値を認められるということは、とても自信につながり、自己肯定感もあがっていくよ。
褒め言葉を受け取ると自己肯定感があがっていきます。
なぜか?
それは、そのままの「自分の価値」をしっかりと認めることにつながるから。
今まで「可愛い・きれい」と言う言葉を遠慮していたなら、それを受け入れることで、自分のもつ価値を認めることができます。
価値を認めると自信がついて、その状態の自分が好きになったり当たり前になります。
当り前になると、多少他の人に何を言われても気になりません。
例えば「あなたはトマトが好きらしいが、調子に乗るなよ!」と言われたとしても、
「まぁ好きですけどなにか??」となりますよね?
トマトが好きなことは、自分にとって当たり前だからです。
それと同じです。
今の自分が持っている価値を、とことん受け入れましょう。
- 「お肌がきれいね!」と言われたら、その価値を受け取る。
- 「コツコツ作業しててすごい!」と言われたら、その価値を受け取る。
- 「絵をかくのが上手!」と言われたら、その価値を受け取る
人にはたくさんの価値があるので、素直にその価値を受け入れましょう。
自分にとって「当たり前」のことなら、なおさら受け取るべき!
で、でもさ・・。
私よりもっとすごい人が他にもいるし、恐縮しちゃうんだよなぁ。
それもあまり考えなくていいよ。
だって、その考え方だと世界一の人しかすごいって言っちゃいけなくなるでしょ。
あ、たしかに!
営業成績ナンバーワンのあの人も、日本中の会社を比べるとナンバーワンじゃなくなるかもしれませんね。
すごく美人なあの子も、モデルが本業の人と比べたら?ミスユニバースと比べたら?
自分の価値は比べる必要はありません。
自分で受け入れて、認めさえすればその価値はちゃんと輝きます。
だから、まずは目の前に差し出された褒め言葉という価値を受け取っていきましょう。
褒め言葉を受け取りやすくする方法
褒め言葉が大事なことはわかったよ。
でもさ、やっぱりちょっと恥ずかしいし、うまく受け取れる方法ないかな。
それなら、受け取る前にワンクッション言葉をはさめばいいよ。
上手に受け取るワンクッション1:「実は頑張っていたので〜」
褒められたことについて、努力していたことをそのまま表現してみましょう。
「実は1か月前から頑張っていたので、うれしいです!」と言われると、その人の努力も見えますね。
影の努力の上に成り立っている結果は、
褒めた側も「やっぱりたくさん努力をしたんだなぁ」となり、嫌な気はしません。
上手に受け取るワンクッション2:「そんな風に言ってくれるなんて〜」
褒められたことについて、世間一般の基準は気にせず褒め言葉を受け止めることができる言い方です。
「世間的な基準は分からないけど、あなたはすごい!って思ってくれるんだね!」という表現なので、「他の人はもっとすごい・・」なんていう意見は考える必要がありません。
だって、褒めた人の基準では、あなたは本当にスゴイのですから
上手に受け取るワンクッション3:「でしょ?実はこれだけは得意なんだよね!」
褒め言葉に対して、実はもともと得意なことであることを明かして受け止める方法です。
人には得手不得手があることをみんな知っています。
だから褒めたことに対して、素直に得意だと伝えてみましょう。
「やっぱりそうなんだね!」と相手も頷けますし、変に遠慮するよりも納得感がでます。
また、次も機会がありそうだったら「得意だから、いつでも頼ってね!」の言葉があると相手も嫌な気はしないはず。
褒め言葉が当たり前になって、エラそうにならない?
褒め言葉を受け取るのは良いと分かったんだけどさ、だんだんそれに慣れちゃって、エラそうなふるまいにならないかな?って不安になるかも。
・・・そんなの、ちゃんと受け取れるようになってから考えたらいいのにって話だけど。
ぐぐ・・、でも気になるじゃん!
まぁ僕の考えではあるけれど、エラそうになる人はまずそんなこと心配しないから大丈夫だよ。
アルの言う通り、褒められてエラそうになってしまう人は「褒め言葉を受け取ってエラそうになるかも・・・」なんていう心配はもともとしません。
というのも、そんな風に他の人の気持ちを汲んで心配してきたからこそ、今まで遠慮して受け取らなかったのですよね?
となると・・・
褒め言葉を素直に受け取ったからといって、そうそうエラそうになることはありません。
もしどうしても不安というのであれば、褒め言葉に対して毎回感謝して受け取りましょう。
その気持ちを忘れない限り、エラそうにはならないのでご安心を。
自分の価値を認めると、行動がともなうから、未来が変わる
うん、なんかこれなら褒められても大丈夫な気がしてきた!
それに、自分にもできることがありそうでちょっと嬉しいかも。
そうそう。褒め言葉を受け取って自分の価値を認めると、価値ある自分にもっと近づいたり、そのままの素敵な自分でいようと思って努力し続けるんだ。つまり、行動がともなってくる。
例えば、友達からメイク可愛いねと褒められたとしましょう。
褒められたことに対して「嬉しい!ありがとう!」で受け取ると同時に、ちゃんと見られているんだと意識して、手抜きメイクはできるだけしないよう努力するようになるかもしれません。
その結果、いつも可愛いメイクが続く私になります。
逆に「そんなことないよ、たまたま今日は早起きできたから・・」で受け取ると、
いつもは手抜きメイクでも問題ない自分が完成しちゃうから、手を抜いてもいいやって思ってしまうかもしれませんね。
もちろん、自分がしんどくなっちゃうことは良くないから見極めは大事。でもその状態が「楽しい♫」とか「ホッとする
」なら、もっと続けようってなるね。自分の心から想う言葉。
その言葉によって紡がれる未来はいくらでも変えることはできます。
今日から褒め言葉は受けとって、今の自分も、未来の自分も素敵にしちゃいましょう
褒め言葉は受け取った方が、もっと愛される
最後に、褒め言葉がもたらす、もう一つの素敵なことをお話するね。
なになに、まだ素敵なことがあるの!?
実は褒め言葉を受け取ると、周囲の人からもっと愛されるんだよ
褒め言葉は、実は受け取った方がもっと周りに愛されるのです!
満たされている人は、他の人にも思いやりが溢れる!
さきほどお伝えした通り、褒め言葉をしっかり受け取ると自己肯定感が上がってきます。
自己肯定感が上がるということは、自分で自分を良い気分にできるということ♫
そして良い気分の時、人は人に優しくできますね。
これが、秘訣。
お腹が空いている時は我先にと食べ物を食べてしまいますが、満たされているとお腹が空いている人を優先することができます。
時間がギリギリな時は、我先にと人をかき分けて前に進んでしまいますが、余裕があると他の人に道を譲ることができます。
コップに注いだ水がやがて溢れてしまうように、
あなたの心が満たされると、その満たされた思いは溢れて、やがて周囲の人に届きます。
これが、ほめ言葉を受け取るともっと愛される秘密です。
たしかに、お腹がいっぱいの時は、みんなに優しくできるなぁ。
まだまだ、空腹な時もあるけど・・。
人間なんだから、空腹な時があるのも仕方ないさ。
大事なのは、空腹な時も周囲をちゃんと見れば食べ物という優しさや愛情がたくさんあることを忘れないことだよ。
そしたら、すぐに満腹になるからね。
うん!アルくん、いつもありがとう!
エピローグ(遠慮せずに褒め言葉を受け取ると、自己肯定感が上がっていく理由)
今回は「褒め言葉を受け取ると、自分の価値を認めることにつながり、自己肯定感が上がる!」というお話しました。
また、それにはいくつかポイントがあったのでおさらいしましょう!
褒め言葉。
私も実は、受け取ることがとても苦手でした。
というのも、幼少期から思春期にかけて、目立つことはイジメや妬みのターゲットになると経験していたり、遠慮が美学と思い込んでいたからです。
もちろん、状況としては遠慮したほうがいいな・・という時もあると思いますが、それはあくまで自分にとってそっちの方が良いと判断したとき。
普通のときは、ごちゃごちゃ考えずに素直に受け取っていい。
そう思う思ってからは
「いやいや、そんなことないよ」の「い・・・・」と言いかけては、「ありがとう!」「嬉しい!」と言い直して受け取るようにしました。笑
長年のクセはなかなか取れないので、まだ練習中ではありますが。笑
でも、褒め言葉を素直に受け取ると決めてからは、想像以上に気持ちが楽になったのも事実。
だって、褒められたときに毎回頭をフル回転して考えていた、「褒めから話を逸らす方法」や「自然に遠慮する言い回し」を考えなくて良いのですから。
何をしてたんだ・・という感じですが、これ、本当にやっていたことなのです。笑
今は、素直に「ありがとう」で済むので、とても楽になったと感じます。
ほめ言葉を受け取ることが苦手・重荷に感じる、自分にはそんな価値があるか不安と思っている方。
心配いりません。
あなたには、すでに十分な価値があります。
だから、遠慮せず、素直に受け取ってみてくださいね。